金時山の山バッジ

金時山は神奈川県足柄下郡箱根町と南足柄市、静岡県駿東郡小山町の境に位置する標高1,212メートルの山です。箱根外輪山の最高峰であり、日本三百名山のひとつに数えられています。別名は猪鼻岳で、頂上に猪鼻神社が祀られています。

地質学的には箱根火山の外輪山を構成し、二重火山の外側の噴火口の壁の最も北に位置します。山頂付近は風衝地となっており、長期間の火山活動と浸食作用により現在の地形が形成されました。一帯は富士箱根伊豆国立公園に指定され、自然環境が保護されています。

歴史的には坂田金時（金太郎）伝説発祥の地として知られ、金太郎が産湯をつかったと伝えられる夕日の滝や金太郎の遊び石など、数多くの伝説の舞台が残されています。江戸時代には足柄峠越えの街道として利用され、明治時代以降は観光登山の対象となりました。

現在は初心者でも登りやすい複数のコースが整備されており、足柄峠コース、金時神社コース、乙女峠コースなどがあります。山頂からは富士山の壮麗な景色をはじめ、駿河湾や大涌谷の噴煙を望むことができ、金時茶屋と金太郎茶屋が建って登山者で賑わっています。

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