北海道の中央部に位置する大雪山（たいせつざん）は、標高2,291メートルの旭岳を主峰とする山岳地帯で、火山活動によって形成された複数の山々が連なる火山群です。約100万年前からの火山活動により、現在の地形が形成されました。この地域は大雪山国立公園に指定されており、広大な自然環境が広がっています。
大雪山は、夏でも雪が残る「雪田」と呼ばれる地域が多く存在し、これらの雪田は高山植物の生育に重要な役割を果たしています。雪解け後の短い夏の間に、高山植物が一斉に開花します。例えば、チングルマは雪解けから約2週間後に開花し、エゾノツガザクラやエゾコザクラ、イワウメ、コマクサなどもこの時期に見られます。これらの植物は、雪田周辺や高山帯の特定の環境に適応して生育しています。
環境省
また、大雪山には27種の固有種を含む365種もの高山植物が生育しており、生物多様性の観点からも重要な地域です。しかし、気候変動の影響により、これらの高山植物の生育環境が変化しつつあり、保全が求められています。
山バッジ情報
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