岩手山(いわてさん)は、岩手県の盛岡市、八幡平市、滝沢市、雫石町にまたがる標高2,038メートルの成層火山で、県内最高峰です。その姿は、東側から見ると富士山のような美しい円錐形をしており、「南部片富士」とも称されています 。
岩手山は、西岩手火山と東岩手火山という二つの成層火山が合体して形成された複合火山です。約30万年前に西岩手火山の活動が始まり、その後、東岩手火山が形成されました 。山体は過去に少なくとも7回の大規模な崩壊を経験しており、これは国内の活火山の中でも最多とされています 。特に約7,000年前には東岩手火山の山頂部が崩壊し、馬蹄形の火口が形成されました 。
有史以降も活動が続いており、1686年(貞享3年)には山頂の御室火口でマグマ水蒸気噴火が発生し、周辺地域に降灰や火砕サージ、火山泥流などの被害をもたらしました 。
岩手山の山腹には、焼走り熔岩流と呼ばれる溶岩の流れた跡が広がっており、火山活動の痕跡を今に伝えています 。また、山頂付近には御釜湖や御苗代湖といった火口湖が存在し、自然の変遷を感じさせます 。
このように、岩手山はその美しい姿だけでなく、複雑な地質構造や活発な火山活動の歴史を持つ、学術的にも興味深い山です。
バッジ情報

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- 購入時期:2013年
- 裏側:安全ピン
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