神室山は秋田県湯沢市と山形県新庄市・金山町の県境に位置する標高1,365メートルの山です。神室連峰の主峰であり、日本二百名山のひとつに数えられています。神室山から南の杢蔵山まで25km以上の尾根が続き、「みちのくのアルプス」とも呼ばれます。
地質学的には奥羽山脈の中央部西側に位置し、東北一のやせ尾根と言われる25キロに及ぶ連峰は、冬にはアルペン的な顔を見せ、東側の急斜面には美しいヒマラヤひだが刻まれます。山名は「禿(かむろ)」に由来するとされ、長期間の浸食作用により形成された地形が特徴的です。
歴史的には古来から山岳信仰の山として知られ、修験の山として鳥海山と並び称される存在でした。伝説によれば、坂上田村麻呂が東征のおりに開山したと伝えられ、鳥海山との結びつきが強く、祭神も同じ大物忌神とされています。神室山の修験道自体は、僧坊に女を囲うなど、破戒行為が著しいことを理由に禁止され、廃れて行ったものの、地域の信仰対象として継続されました。
現在は積雪の多さから比較的低標高に高山植物が群生しており、登山道も比較的整備されているため、人気のある登山コースとなっています。イヌワシやクマタカといった貴重な猛禽類も生息し、自然環境の保護区域として栗駒国定公園に指定されています。
山バッジ情報

- 販売場所:ホテルシェーネスハイム金山
- 購入時期:2025年7月
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