大和葛城山の山バッジ

大和葛城山は大阪府南河内郡千早赤阪村と奈良県御所市の境界に位置する標高959.2メートルの山である。金剛山地に属し、大阪府の最高峰として知られる。日本三百名山にも選定されており、金剛生駒紀泉国定公園内に位置する。

歴史的には葛城山脈全体を葛城山と総称していたが、この山は大和国では戒那山や天神山、河内国では篠峰と呼ばれていた。山頂付近は葛城高原と呼ばれ、広々とした草原状の台地となっている。

大和葛城山の最大の特徴は山頂付近に広がるツツジ園である。5月上旬から中旬にかけて見頃を迎え、多数のツツジが山肌を覆う景観が観られる。このツツジは1970年頃に笹が枯れた後に自然発生したもので、現在は年2回の笹刈りによって維持されている。

登山ルートは複数整備されており、櫛羅の滝コース、北尾根コース、天狗谷道などがある。所要時間は登山口から約1時間半から3時間程度である。また葛城山ロープウェイが運行されており、葛城登山口駅から葛城山上駅まで約6分で到着する。

山頂からは360度の展望が開け、奈良盆地や大阪平野、大峰山脈などを見渡すことができる。秋にはススキや紅葉、冬には樹氷や積雪が見られ、四季を通じて異なる景観を楽しむことが可能である。

山頂付近には国民宿舎葛城高原ロッジやキャンプ場などの施設があり、宿泊も可能となっている。近鉄御所駅からバスでアクセスでき、日帰り登山地として親しまれている。

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