蔵王山の山バッジ

蔵王山は、山形県と宮城県の県境に位置し、奥羽山脈の一部を成す火山群です。最高峰の熊野岳（1,841m）を含むこの地域は、蔵王国定公園に指定されており、四季折々の自然が広がっています。特に冬季には、アオモリトドマツに着氷した「樹氷」が見られ、スノーモンスターとも称される独特の景観を形成します。しかし、近年の気候変動により、樹氷の形成高度が上昇し、その範囲が縮小していることが報告されています。

蔵王山は活火山であり、過去には小規模な噴火も記録されています。2015年には、気象庁が火口周辺警報を発表し、一時的に警戒が強化されました。このような火山活動は、地域の自然環境や観光にも影響を与える要因となっています。

春から夏にかけては、高山植物が咲き誇ります。不忘山では、ミネザクラやハクサンイチゲ、ミヤマキンバイ、そして地域固有種であるユキワリコザクラなどが見られます。また、熊野岳周辺では「高山植物の女王」と称されるコマクサが7月上旬に開花し、イロハ沼周辺ではワタスゲやタテヤマリンドウ、サワランなどが観察できます。

秋には、蔵王連峰の山々が赤や黄色に色づき、紅葉の名所としても知られています。特に9月末頃から始まる紅葉は、多くの登山者や観光客を魅了します。蔵王山は、火山活動と豊かな自然が共存する地域であり、その変化を通じて自然環境の多様性や変動を学ぶことができます。

蔵王山の山バッジはやはり御釜がデザインされたものが多いです。花はコマクサやイワカガミ、別名の熊野岳バッジもありました。

温泉街のお土産屋でもちらほらと見かけますが、確実なのはロープウェイ駅や刈田岳にある蔵王山頂レストハウス（山頂限定バッジ有）での購入です。山頂の蔵王刈田嶺神社 (奥宮)では最安で購入できますが、繁忙期は御朱印を求める方の行列ができるのであまりオススメできません。

また、蔵王周辺の山バッジを売っている売店は2024年現在どこも電子マネー使えず現金オンリーだったのが残念です。